「ヘルスケア」の服薬リマインダーと専用アプリ、それぞれ何が得意か
iOS 16から、純正の「ヘルスケア」アプリには「服薬」の項目があります。飲んでいるお薬を登録し、時刻を設定すれば通知が来ます。iOS 17では、記録されていない分への追跡通知も加わりました。無料で、最初から入っていて、出来も本当に良い。
なので別のアプリを検討している人にとっての問いは「どちらが優れているか」ではありません。「ヘルスケアに何ができないのか、そしてそれは自分に必要か」です。以下はできるだけ公平に答えたもので、「ヘルスケアのままでいい」という結論になる部分も含みます。
ヘルスケアが正解の場合
お薬が1〜3種類で、時刻も単純。 ヘルスケアで完全に足ります。システムがすでにうまくやっていることのために端末にアプリを増やすのは、機能ではなくコストです。
飲み合わせの警告がほしい。 ヘルスケアは登録したお薬同士の相互作用の可能性を確認して知らせてくれます。個人開発のアプリにはまず用意できないデータ提携で、実際の安全機能です。
健康の記録を一か所にまとめたい。 すでに睡眠・体重・生理周期・ワークアウトをヘルスケアで追っているなら、お薬がその隣にある方が、同じデータが別のアプリに孤立しているより本当に有用です。
Apple Watchをよく使う。 ヘルスケアの服薬機能はWatchとネイティブに連携します。
この四つにすべてうなずいたなら、服薬アプリは要りません。誰かに勧められる筋合いもありません。
足りなくなり始めるところ
1人、1台。 ヘルスケアは「あなたの」健康記録です。他人のお薬を追うという概念がありません。親御さん用の2つ目のリストもなければ、人を切り替えることもできません。自分の分と並行して家族の処方を管理しているなら、最初にぶつかる壁がこれで、ヘルスケアの中に迂回路はありません。
たまにしか飲まないお薬。 ヘルスケアのモデルは定時服用です。頓服——痛み止め、睡眠薬、発作時の吸入薬、抗アレルギー薬——は「いつ・どのくらいの頻度で」をいちばん知りたい種類でありながら、定時のモデルには最も収まりが悪い。
人に渡せる記録。 ヘルスケアはあなたにデータを見せます。ただ、診察中の30秒で先生が読める要約——何を飲んでいて、どれくらい続いていて、どの時間帯が落ちるか——を取り出すことは、想定された用途ではありません。
過去の記録を直す。 水曜に「月曜の記録が違う」と気づいて直すのは、ヘルスケアでは必要以上に手間がかかります。
長いリストを一気に入れる。 ヘルスケアは手入力です。退院時に新しい処方を7つ抱えて帰ったとき、遅いのは入力で、速いのは撮影です。
誰も触れない点:天井は同じ
ヘルスケアもサードパーティのアプリも、1アプリあたり予約通知64件というiOSの制限の下にあります。ヘルスケアも例外ではありません。処方が密で数日後に通知が黙るなら、アプリを替えること自体では直りません。効くのは、同時刻のお薬をまとめるかどうかと、列を自動で補充するかどうかです。どれを選ぶにせよ確認する価値があります。その壊れ方については別に書きました。
そのまま比較
| ヘルスケア | 専用アプリ(GoodPill) | |
|---|---|---|
| 費用 | 無料、最初から入っている | 無料;一部機能は有料 |
| 飲み合わせの警告 | あり | なし |
| 定時の通知 | あり | あり |
| 他人のお薬 | なし | あり、1人1プロフィール |
| 頓服 | 収まりが悪い | 一級の機能。数量も遡り入力も |
| 通院用の印刷できる要約 | なし | あり、30/90/180日 |
| お薬袋の撮影で登録 | なし | あり |
| Apple Watch | ネイティブ対応 | まだ未対応 |
| 健康記録全体への統合 | あり | なし(意図的に) |
この表には、ヘルスケアが勝っていて小さなアプリが当面追いつけない行が二つあります。飲み合わせの警告とWatch対応です。取り繕うより、はっきり書いておきます。
追っているのは、自分の定時のお薬だけですか?
はい → ヘルスケアで十分です。無料で、すでに入っていて、こちらにはない安全機能があります。
いいえ → 2人目のリストがある、頓服がそれなりにある、実際どうだったかを示す必要のある診察がある——そこが専用アプリの埋める隙間です。
両方使うのもまったく問題なく、思っているより一般的です。ヘルスケアを記録として、もう一方を実際に飲ませてくれるものとして使う形です。