集中モードとおやすみモードを突破して服薬通知を届ける
不運な重なりがあります。いちばん飲み忘れやすい回と、端末を静かにしている時間帯が、ぴったり重なるのです。夜や就寝前のお薬は「睡眠」の集中モードのど真ん中に入り、このモードは自動で入って、ほとんどの通知を消音します。
直すのに2分ほどですが、スイッチが「設定」の別々の場所にあり、多くの人は片方しか見つけません。
集中モードが実際にやっていること
集中モードは通知の到着を止めるのではなく、割り込むことを止めます。音も出ず、バナーも出ず、ロック画面にも出ません。通知は届いていて、通知センターの中で静かに待っています。それは実質、通知されていないのと同じです。
おやすみモードは集中モードの一種にすぎません。「睡眠」「パーソナル」「仕事」「運転中」、それに自作のモードも挙動は同じです。ここで問題になるのは「睡眠」で、一度設定してそのまま忘れているスケジュールで自動的に入るからです。
時間指定通知:実際に直る設定
iOSには、集中モードを突破すべき通知のための**時間指定通知(Time Sensitive)**という区分があります。アプリが通知ごとに時間指定として印を付け、それを尊重するかどうかはあなたが決めます。
スイッチは二つ、場所も二つ。両方必要です。
- アプリに送ることを許可する。
「設定」→「通知」→ 該当アプリ → 「時間指定通知」をオン - 集中モードごとに通すことを許可する。
「設定」→「集中モード」→ 該当モード(まず「睡眠」から)→「オプション」→ 「時間指定通知」をオン
二つ目は、実際に使っている集中モードすべてでやり直してください。ここが多くの人の抜けるところです。「睡眠」でオンにしても、平日の午後に使っている自作の「仕事」モードには何の効果もありません。
同じ結果に至る別の道もあります。「設定」→「集中モード」→ 該当モード →「App」で「通知を許可」にそのアプリを明示的に追加すると、時間指定かどうかに関わらずそのアプリの通知がすべて通ります。好きな方を選べば十分で、両方やる必要はありません。
両方のスイッチが入れば、集中モードが飲み忘れの原因であることはなくなります。
時間指定通知にできないこと
天井がどこにあるかを正直に書くことは大事です。ひとつ上の段階は、しばしば大げさに語られるからです。iOSの通知には三つの段階があり、あなたを黙らせうるものそれぞれに対して振る舞いが違います。
| 通常の通知 | 時間指定通知 | 重要な通知 | |
|---|---|---|---|
| 集中モード / おやすみモード | 消音される | 許可すれば突破する | 突破する |
| 時間指定要約 | まとめられる | 対象外——すぐ届く | 対象外 |
| 消音スイッチ / 音量ゼロ | 無音 | 無音 | それでも音が鳴る |
| どのアプリでも使える? | 使える | 使える | 不可——Appleが個別に許可 |
GoodPillは服薬の通知をすべて時間指定通知として送ります。真ん中の列です。物理的な消音スイッチを越えられるのは重要な通知だけで、これはAppleが個別に与える権限を必要とし、主に医療機器や安全関連のアプリに与えられます。これを持つ一般向けの服薬アプリはごくわずかです。重要な通知を売りにしているアプリがあれば、本当に権限を持っているのか、言葉を緩く使っているだけなのかを確かめる価値があります。
現実的な結果はこうです。どの集中モードでもロック画面まで届き、端末が消音でなければ音も鳴るリマインダー。ほとんどの人にとって、問題はここで解決します。
ついでに:時間指定要約
「設定」→「通知」→**「時間指定要約(Scheduled Summary)」**は、選んだアプリの通知をまとめ、指定した時刻に届けます。服薬アプリがそのリストに入っていると、お薬の時刻に関係なく朝8時と夕方6時にまとめて出てきます。
時間指定通知は自動的に要約の対象外になるので、上の一つ目のスイッチを確認する理由がもう一つ増えます。ただ、リスト自体も直接見ておく価値はあります。時間指定要約は忙しい週にうっかりオンにして、そのまま忘れやすい機能です。
2分の確認
- 設定 → 通知 → 服薬アプリ:通知を許可オン、ロック画面とバナーオン、時間指定通知オン、配信方法は時間指定要約ではなく即時。
- 設定 → 集中モード → 睡眠 → オプション → 時間指定通知オン。
- 使っている集中モードすべてで同じことを。
- 夜間に端末を物理的に消音にするかどうかを、意識して決めてください。するなら画面は光るが音は鳴らない、と想定しておくこと。そしてその一回がどうしても外せないなら、それは設定を探す話ではなく、服用時刻について医師や薬剤師と相談する話です。
ここまでやっても通知が黙るなら、原因は集中モードではなく、おそらく通知64件の上限です。症状は似ていますが、直し方はまったく違います。